義理堅く、誇り高く、己の生き方を曲げぬ、猫の中の猫。宇宙船に乗り組む猫、王様は、愛するもの、愛したものへの想いを抱き、魔法ねずみの幻惑的な囁きと対決する。飄々と、淡々とした語り口が、…続きを読む
舞台が宇宙船、主観が猫、そして王様。珍しくも興味深い舞台で、低い視点から見える世界は、単調で滑稽で、切なくも愛おしい。猫一匹と侮るなかれ。猫でなければ出来ないこともある。気高い王様は、それが…続きを読む
まずはこの世界観の酔っていただきたい。宇宙船と猫。この組み合わせの時点で必勝の体勢にある。そして作者さま自身の教養とウィットを味わってほしい。この文章はくせになる。久しぶりにいいお話を堪能…続きを読む
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