絵に描いたような独裁者。スラムから立ち上がったレジスタンス。ドラマのような革命成功の裏には恐ろしい未来への事実が……。真実を知った若者はどうするのか?革命の真の成功には導く女神が必要なのです。
とある星の国家の滅亡と、さらなる仕掛けに驚く短編です。これからどうなるの、という期待と予想を、読み応えのある表現で楽しめます。短いながらも的確な表現を選んで描かれた、首謀者やキャラクター同士のつながりの濃さも魅力の一つ。宇宙を舞台にした、滅びと未来の物語が好きな方にオススメします。
ワンライ作品である。お題のある即興だが、即興とは思えない世界観に『成した後』という難しい舞台をぶつけてきて、物語らしい意外な、けれども納得の行く、ラストへ向かう。2話目さらにその先を違う視点から眺めたものだ。キャラクターについては自作のスピンオフ的な側面はあるものの、語られないそれが奥行きを作る。物語としてまとまっているが、そちらも上手い具合に気になるのだ。まぁ、どう書こうとも大好きなシリーズである。うん。