第31話 赤と緑の交わり編 その4

『自力で最後の段階を迎えましたか・・・素敵な輝きですよエリアさん』


アレキサンドライトの特殊な輝き

カラーチェンジをする宝石

赤と緑の二色

淡いニュアンスではなくて

はっきりと違いのわかる感じで


『そうなるようになさったのですわよね、レッドちゃんが・・・』


羽交い締めにされていたが

輝きと共にレッド君と六花りっかさんが壁まで飛ばされていた


『本当に素敵ですよ・・・怪我だけで済めばいいですが、そうもいかない感じですね・・・六花りっかさんが気絶しているじゃないですか!?』


激突の瞬間で上手く回避をしたレッド君は

その勢いで六花りっかさんを救おうとしたが

間に合わずに、身体を打ち付けてしまった六花りっかさんは

対応しきれずに倒れている


『知りませんわよ、こちらも必死ですしたから・・・六花りっかさんは後でトールちゃんに癒して貰えばいいでしょ??』


『エリアさんは悪くありませんよ、自分を重視で構わないですから』


気絶する六花りっかさんを介抱させて

技能スキルで回復をしている


『・・・すいませんレッド殿、反応が遅れてしまいました』


すぐにエリアさんの近距離に間合いを詰める

レッド君も再び後ろから拘束をして

また、エリアさんの登山を再開する


『二度目以降はありません、まずはになってから抵抗して下さい』


真顔でエリアさんの胸を愛撫する六花りっかさん

どんな事でも基本的に真面目で挑む

さっきの抵抗を警戒した姿勢を保ち

ある程度の動きでもすぐに反応できるようにしている


最初も別に油断していたわけではない

むしろ、一番警戒していたみたいだった


『自分でも不可抗力な感じでしたわね、以降の抵抗は無駄に近いかもしれません』


受け身のエリアさん

無理な抵抗をしないで

感じるままにレッド君と六花りっかさんの愛撫を楽しむ


六花りっかさん、作戦を変更しましょう・・・プランBです』


『わかりました、レッド殿・・・自分の趣味ではありませんが、お覚悟!!』


レッド君も六花りっかさんも距離を取り

エリアさんをベッドに残し


『ラビリア殿から特注でお願いした・・・緊縛用の縄です』


生きているような動きをする縄

あっという間にエリアさんを縛り上げる


『何ですの!? 六花りっかさんの温もりを感じますわ・・・』


『使用者の一部を縄のデータに組み込んであるから、そう感じるのですよ』


密かにラビリアさんと六花りっかさんとで開発していた

生体兵器のようなものを

一部限定的に形にしてみたようで

実験台に使われた感じ


『動く度に身体に喰い込む感じが素敵ですね、でもエリアさんに跡が残ってしまいますか?? 乙女の柔肌に残すのは問題ありますかね、消しますね後で』


キスの跡も縄の跡も

怪我と同じ扱いであれば

修復して、元にする事も可能です


『消えない跡にする事も出来ますよ、永遠の印に・・・』


冗談ではない感じなのがかなり怖い六花りっかさん

しかし、レッド君はそんな六花りっかさんを睨みながら

抑制を促す


『エリアさんが望むなら別ですが、そうでなければ六花りっかさんもわかっていますよね??』


『流石に縄跡が目立つのは問題ありますわね、六花りっかさんの趣味でしたらわたくしも考えますわよ??』


不思議な選択を迫られる六花りっかさん

趣味ではないと言っていただけに

後で跡を消す流れとなる


『トールさんに頼めば、多少は荒くしてもいいですよね・・・僕も楽しみたいのでエリアさんを』


『結局、レッド殿が一番楽しんでいますよね・・・別にいいのですが』


若干やる気が低下気味の六花りっかさん

最初からわかってはいたが

実際にレッド君の発言を聞いて


『うふふ~レッドちゃんの事わかっていても、まだまだですわね・・・』


『わぁ~!! レッド殿よりも先にエリア殿を・・・』


強引にレッド君をさっきの縄で拘束して

エリアさんの操を奪おうとする六花りっかさん


六花りっかさん!? ダメですわ・・・レッドちゃん助けて~!!』


身動きの取れないエリアさん

同じく拘束されているレッド君

独壇場の六花りっかさんの暴走を止める事ができない


『自分の衝動を抑えきれません、先に謝罪しておきます・・・エリア殿、申し訳ありません』


下腹部にアタッチメントを装着している

臨戦態勢で、ゆっくりと迫る


『エリア殿・・・自分がしっかりと愛のある形で遂げますので、ご安心を~』


『あなたのではダメですわ、レッドちゃん~!? ちょっと、どうしたのですか?? 本当に動けませんの!!』


唯一の稼働可能な口が

ひたすらレッド君に助けを求めている

六花りっかさんも慣れない装備に少し手間取っている


沈黙するレッド君は、一切動けないでいる


『レッド殿は、完全に動けません・・・誰も助けは来ませんよ!!』


ようやくエリアさんの身体に密着する位置に到達する

体位を合わせて、アタッチメントの挿入を試みる


『感覚は、同じ・・・なのですね』


六花りっかさんが震えている

連動するようにエリアさんも震えている


『酷すぎますわ・・・六花りっかさん、後で必ず殺しますわ・・・ううう』


涙が溢れるエリアさん

あまりにもな仕打ちに、殺意が芽生えていた

スローなストローク

目の前の六花りっかさんを睨み

苦痛と悔しさと絶望感に涙が止まらない


の覚醒を阻止しました、ふふふ・・・エリア殿残念でしたね、ふふふ~ふふふ』


正気とは思えない六花りっかさんの表情

恐怖を感じるには十分な程に

悪意しか見えない


『仕方ありませんね・・・少しだけ時間を戻します、失態を許してくれよライン』


停止する世界

傍観に失敗してしまった代償は大きかった


『エリアさん、六花りっかさん・・・ごめんなさい』


のチカラは、圧倒的なモノがあって

特に欲望に関しては

制御不能になる場合もある


世界再生ロールバック~!!』


事象の繰り返しとは違い

レッド君の特殊な能力で

一定の時間をやり直すことができる


六花りっかさん、作戦を変更しましょう・・・プランCにしましょうか』


『Cですか・・・わかりました、レッド殿失敗してしまったのですね』


突然、泣き出す六花りっかさん

戻した分の時間

強力なチカラが働いているが

である存在には

完全には作用していないみたいで

あくまでも緊急回避でしかない


『どうして泣いているの・・・六花りっかさん??』


『申し訳ありません、エリア殿・・・後で殺すならご自由になさって下さい』


泣き崩れてしまう六花りっかさん

時間が戻ったために

未来の記憶にだけ残っているもうひとつの事象となった別の結果を

嘆く


『暴走してしまった別の未来を思い出して泣いてしまったのです』


『変な事言いますのね、レッドちゃん??』


確かに未来を思い出すは、おかしな話です

しかし、時間軸ではなくて

総合した世界の事象では嘆く未来は

思い出す過去になるから


『さて・・・改めて、僕がへの完成を行いましょう』


レッド君の優しい想いは

エリアさんを最高に輝かせる


今度こそ、成功へと導く


『ありがとう、レッドちゃん・・・』


雰囲気を重視できなかったのが

若干の心残りだった

それでも、六花りっかさんも察して声を出さずにしている


甘い吐息と、紅潮する身体

世界に新たなが誕生する


少しだけ遠回りになってしまいましたが

エリアさんも覚醒して

再びの感覚を堪能していた


『恥ずかしいから、台詞は言いませんわよ・・・六花りっかさんも居ますから、絶対に嫌です!!』


頑なに覚醒時のの言葉を拒否している

別に決まりではないから

いいとは思いますが、レッド君は少しだけ残念そうにしていた


『恥じらいながらが素敵でしたから・・・少し減点評価です』


へ少し遠のいた感じ

でも、まだ始まったばかりのバトルです

最終的に残ればいいだけの話


『いいですわ・・・それよりも、六花りっかさんを慰める事が必要じゃないかしら?? 相当にダメージを負ってますわよ』


『あ・・・そうでした、僕の失態です・・・すいませんがエリアさん、手伝ってもらえませんか??』


ピロートークな感じで

床ですすり泣く六花りっかさんの話題へ


一旦、休憩を挟み

今度は三人で楽しむことになった


『・・・自分は、このまま自害します・・・今までありがとうございました』


懐から小刀を取り出すと

割腹を試みる


まあ、勿論失敗になるのですが


『離して下さい・・・エリア殿!!』


『絶対に離しませんわよ、理由はレッドちゃんから聞きましたが・・・』


エリアさんも自分への仕打ちが

あまりにも凄かったから

衝撃と共に、欲望の恐ろしさを知り

それでも、六花りっかさんを制している


『そのまま死んでも構わないと思いますわ、でもね・・・わたくしはになれましたの、この意味わかりますか??』


実際に出来事があったのは事実ではあるが

それは、あくまでも事象の中のひとつで

集約されるとエリアさんはへと覚醒を遂げている


六花りっかさん、償いたいと思うのでしたら・・・生きて僕らと楽園まで向かうことを遂げてくれませんか??』


優しい眼差しで見つめるレッド君とエリアさんだった

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赤い平原 カマクラ君 @kamakura

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