『Honey and Apple 〜おてんば娘は年の差幼馴染に恋してる〜』のヒーロー、ウィルトールの少年時代視点のお話。
りつかさんのこの物語は、ウィルトールの幼少時代の大人視点の『月のひかり、陽だまりの歌』、成人後の『Honey and Apple 〜おてんば娘は年の差幼馴染に恋してる〜』と繊細な音楽のように絡まって紡がれて素晴らしい旋律になっている気がします。
ウィル少年の視点から描かれる切なくて優しい世界。
ウィルの孤独や救い、周りに対する本当の気持ち。別れ。……それでも人は生きていく。
一人ひとりの生き方や、それに向き合って一歩を踏み出していく強さ。
よくある主人公の強靭的な精神の強さで物事に立ち向かっていく……というお話ではありません。
大人も子どもも、みんな悩みつつ、自分にできる精一杯で一歩一歩未来へ踏み出してくその姿にとても心を打たれます。
時にはくじけてしまうこともあるけれど、それでも良いよと言われているような。
涙が止まらなくなるエピソードは沢山あるのですが、第四章の『笑顔は笑顔を呼ぶからね』のエピソードを読んだ時は本当に涙が止まりませんでした。
後々、彼がアディを大切に想うようになる気持ちが凄くよく解りました。
セピア色の思い出話を綴らせたら右に出る人はいないんじゃないでしょうか。あなたも是非、りつかさんの世界に浸ってみませんか?
4話まで読んだ時点でのレビューです。
【Honey and Apple】に登場するウィルトール・ウィンザールの少年時代を描いた作品です。母にはあまり構ってもらえないウィル少年の面倒は叔母であるアンが一手に見ていました。そこにある日やってきた青年リューがウィル少年に優しく接します。少年ウィルはアンとリューに母と父になって欲しいくらい好きになります。悲しい出来事もありますが3人の暖かい関係が心を打つ作品だと確信しています。
私はマルチ作家『りつか』さんに出会ったばかりですが、すぐれた小説に絵や漫画を見て今感動している所です。ぜひ下のURLを覗いて『りつか』さんの世界を堪能してください。自分の創作の世界を作ることがどんなに素晴らしい事か分かります! ウィルとアン、リューの微笑ましい場面も見ることができます。絵が上手な人っていいなあ。
8/7付け近況ノートの4コマ漫画もとても良いです。
https://xfolio.jp/portfolio/00afccritka 流用・転用禁止です
幼い少年ウィルと、不思議な青年リューの出会いの物語。
幼いウィルくんの視点から語られる物語は優しくてあたたかい。少しずつ大人に近づいていくほどに芽生えてくるいろんな感情は、ウィルくんを抱き締めてあげたくなるような切なさもあって、ウィルくんの成長をずっと見守るような優しい物語。
幼くてまっすぐなウィルくんに、優しいリューさんに、厳しくもあたたかいアンさんに、会いたくて戻ってきたくなる物語です。
りつかさんの他のお話で語られる、青年になったウィルくんと幼馴染みのアディちゃんとの再会や、ウィルくんとセイルくんの兄弟関係の構築もとても面白いです。
幼心にもお似合いに見えるアンさんとリューさんの大人の恋をしっとり描いたお話もまたいつか読みたいです。