青い春をかける少女

作者 七瀬夏扉@ななせなつひ

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★★★ Excellent!!!

タイトルには『少女』、でも物語の紹介文には『女の子』、という言葉が選ばれています。
このお話を読み進めつつ、その違いについても、ずっと考えていました。
これはあくまで個人的な見解なのですが、『少女』の語感は、何だか定まった、あるいは定まりかけているような、少し固い印象を受けます。
それに対して、同じような意味を成すはずの『女の子』からは、何だかふわふわとした、それこそ『わたあめ』みたいな印象を受けてしまいます。

『女の子』って何だろう。

ふとそんなふうに考えてしまうとき、この物語が、夜空に輝く星を見上げて「あれが金星だよ。」と指差すような、ひとつの指標になってくれることと思います。
もちろん、少女や男の子や大人たちについて考える指標にも。

★★★ Excellent!!!

これほどの小説が何故読まれないのか・・・
謎が残るばかりです。

中学生の少女と少年、周りの大人たちが奏でる物語という音楽に酔いしれました。

ラムネの様にはじけるせつない、ひと夏の演奏会。

導入部は静かに切なく、時に激しくぶつかり、最後を奏でる。
これは、私の中で傑作の部類であります。

ザ・青春って感じです。