石油玉になりたい(短編集)

作者 柞刈湯葉

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★★★ Excellent!!!

秩序のない現代にドロップキック

強烈なアイロニーを感じる力作。
達観した視点から淡々と綴られる文章に引き込まれない人はほとんどいないだろう。

ストーリーは短編ごとに違うが、人間社会の営みを一歩引いた視点から揶揄するという、基本的なスタンスは一貫していると思う。よくできた風刺小説、と言いかえてもいい。

揶揄する内容はいろいろ。とくに、人間の記号化能力のお粗末さを揶揄していると感じられる話が多かっただろうか、たぶん。少なくともぼくはそうだと信じている。

レビュータイトルの元ネタのようなヒューマニズム感はないので、ご注意。