秩序のない現代にドロップキック

強烈なアイロニーを感じる力作。
達観した視点から淡々と綴られる文章に引き込まれる。

ストーリーは短編ごとに違うが、人間社会の営みを一歩引いた視点から揶揄するという、基本的なスタンスは一貫していると思う。よくできた風刺小説である。