非テンプレ異世界ファンタジー。「生存術」というダンジョンから生きて帰ってくることを目的とした技術の使い手である主人公が魅力的。戦闘が得意なわけでも魔術が使えるわけでもないのに、身軽さと身につけた知識で何とか危機を乗り越える。戦闘術、医療術、魔法術、そして生存術の生徒の4人でチームを組み、卒業試験のために洞窟探検に向かうというのも面白い設定だ。
物語は、いきなり魔王と対峙するところから始まり、その後とそこまでのいきさつの2つの時間軸が交互に現れる。しかししっかりと書き分けられているので混乱することなく読むことができ、どうして1人で魔王と対峙するに至ったか、そしてこれからどうなるのか、という2つの期待があり、面白さも2倍である。
続きを切望している。主人公やヒロインたちの今後が楽しみ。
※「第56話」まで読了