「人」と「人」がふれ合い、ぶつかり合って紡ぎ出すドラマから
圧倒的なリアリティを感じ、それがとても味わい深く面白いです。
それは登場人物のひとりひとりの性格や考え方が
とても丁寧に描かれていて、わかりやすいため、
その心情を読み取ることができるからだと思います。
魅力的で個性豊かな人々。
彼らが織り成す人間模様は、
小規模なものでは個人間の人間関係から
大規模なものでは国家間の外交関係まで
どれも刺激的で面白い。
「大規模な国家間の関係」が面白いのも、
やはりそれに携わる個人の魅力あってこそ。
大小様々な人間模様のどれもを
魅力的に描きこなす力は圧倒的。
フィクションであろうと
ファンタジーであろうと
そこにいる人々は「本物」だと、
そう確信させてくれる傑作です。
異世界に召喚された飛猷流狼達の、熱く王道なファンタジー作品。
恋人を寝取られた流狼の元に現れたアルカシード。その機体には『アル』と呼ぶ精霊が付属されているが、そのアルの小生意気ながらも優秀である所が、何ともいい味を出している。
アルカシードは『王機兵』と呼ばれるオーバーテクノロジーの機体の一つで、『拳王機』の異名通りに拳で戦います。シンプルながらも渋い戦い様……まさにスーパーロボットの鑑でしょう。
明かされる王機兵の存在意義、数々の陰謀が渦巻く大国、そしてロボットバトル。これ程に濃厚で展開が凄まじいロボット小説は他にあるだろうか。
ロボット好き、異世界ファンタジー好きなら一見の価値ありです!