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概要
名簿にいない人間は、救助の対象にならない。
大雨の夜、水篠市役所の避難名簿から108人の名前が消えた。市役所職員の佐伯直哉、ダム湖の旧水道局施設「泊地」を守る大庭仁、削除処理を作った技術者の久我誠は、別々の場所から同じ記録へたどり着く。再開発を進める行政・警察・企業は、彼らを「存在しない対象」として扱い始める。記録を取り戻すのか、住民を先に逃がすのか。現代日本の制度と災害の境界で、108人は自分たちの名前と暮らしを選び直す。
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