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概要
あの日もらったカイロを、僕は捨てることにした。
高校入学を控えた三月。
子供の頃から使ってきた勉強机を処分することになり、鍵付きの引き出しを開けた僕は、一つの使いかけのカイロを見つける。
それは、中学三年の冬、塾帰りに一緒になった少女・まひろからもらったものだった。
ほんの五分ほどの帰り道。
交わす言葉も少なかった二人だったが、その日、まひろは「寒いから、使ぃや」と僕にカイロを渡した。
僕はそれを捨てられず、誰にも見つからない引き出しの中にしまった。
やがて受験が始まり、二人が一緒に帰ることもなくなった。
そして三月。引き出しの中から出てきたカイロ。
僕はそれを捨てることにした。
子供の頃から使ってきた勉強机を処分することになり、鍵付きの引き出しを開けた僕は、一つの使いかけのカイロを見つける。
それは、中学三年の冬、塾帰りに一緒になった少女・まひろからもらったものだった。
ほんの五分ほどの帰り道。
交わす言葉も少なかった二人だったが、その日、まひろは「寒いから、使ぃや」と僕にカイロを渡した。
僕はそれを捨てられず、誰にも見つからない引き出しの中にしまった。
やがて受験が始まり、二人が一緒に帰ることもなくなった。
そして三月。引き出しの中から出てきたカイロ。
僕はそれを捨てることにした。
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