概要
怖いのは嫌い。でも、見ないまま終わるのはもっと嫌いだ。
友達がいないわけじゃない。ただ、誰の「一番」にもなれないだけ。
夏休みの市立鏡ヶ丘図書館。
高校生の深月が足を踏み入れたのは、一般人が入ることのできない《立入禁止区域》だった。
薄暗い未整理資料室。
机の上にぽつんと置かれた、著者名のない黒い布張りの本。
『選別の矢』
ほんの軽い好奇心で、そのページをめくってしまったとき――
彼女は知ることになる。
この図書館には、決して読んではいけない「記録」があることを。
夏休みの市立鏡ヶ丘図書館。
高校生の深月が足を踏み入れたのは、一般人が入ることのできない《立入禁止区域》だった。
薄暗い未整理資料室。
机の上にぽつんと置かれた、著者名のない黒い布張りの本。
『選別の矢』
ほんの軽い好奇心で、そのページをめくってしまったとき――
彼女は知ることになる。
この図書館には、決して読んではいけない「記録」があることを。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日常のすぐ隣にある「底なしの穴」への招待状
主人公・深月の視点を通して、私たちはいつの間にか「一般利用者立入禁止」の禁忌の領域へと引きずり込まれます。
最初はただの不気味な古書だった『選別の矢』が、仲間との旅行、理不尽な村の伝承、そして逃れられない「選別」の呪縛へと繋がっていく構成お見事の一言。
特に秀逸なのは、「夢から覚めて日常に戻った」と思わせた後に突きつけられる、現実と幻の境界線が曖昧になる絶望感です。体に残る痛みの幻覚、そして最後にポケットから見つかる貸出カードという「消えない証拠」が、読者に「もしかしたら自分の日常のすぐ隣にも、この図書館はあるのではないか」という底知れぬ恐怖を残します。
ホラー好きはもちろん、じっとり…続きを読む