概要
その噓、日時つきで記録済みです。
見聞きしたことを日付と時刻つきで記録せずにいられない——その性分ゆえ「記録魔」「可愛げがない」と嘲られてきた公爵令嬢ヴィオレッタ。十八歳の夜会で、婚約者の王太子から男爵令嬢を伴っての婚約破棄と、身に覚えのないいじめの罪を突きつけられる。けれど殿下、残念でした。あなたの失言も、証人の矛盾も、彼女の工作も、全部記録済みです。ヴィオレッタは震えも泣きもせず、静かに手帳を開く。「——◯月◯日、◯時◯分。殿下はこう仰いました」。淡々と読み上げるだけで冤罪は覆り、婚約破棄は"こちらから"。そしてその手腕に目を留めた、隣国の若き公爵が現れて……。事実の積み重ねから始まる、痛快で上品な逆転ラブストーリー。
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