概要
逃げる準備をすればするほど、この国は滅びなくなっていく。
帝国は、あと九十日で滅びる。
継承順位十一位、十六歳の第七皇女シャルロッテは、宮廷の隅で誰も読まない帳簿を読み、破綻の日を計算した。
未来予知でも神託でもない。ただ、足し算をしただけだ。
母のように真実を訴えて幽閉されるつもりはない。彼女は誰にも告げず、一人で夜逃げすることにした。金貨を貯め、辺境の廃砦を買い、食料を備蓄し、崩れた街道を直す。
ところが、そのすべてが「滅亡を見越した救国の名采配」と誤解されてしまう。備蓄は飢饉対策に、隠れ家は後方拠点に、逃走路は軍の補給路に。周囲が勝手に感服し、勝手に動くたび、帝国は持ち直し、シャルロッテはますます逃げられなくなっていく。
しかも彼女の逃亡計画を見抜いた財務庁監査官ユリウスは、帝国を内側から滅ぼすつもりの男だった。
未来予知も、転生
継承順位十一位、十六歳の第七皇女シャルロッテは、宮廷の隅で誰も読まない帳簿を読み、破綻の日を計算した。
未来予知でも神託でもない。ただ、足し算をしただけだ。
母のように真実を訴えて幽閉されるつもりはない。彼女は誰にも告げず、一人で夜逃げすることにした。金貨を貯め、辺境の廃砦を買い、食料を備蓄し、崩れた街道を直す。
ところが、そのすべてが「滅亡を見越した救国の名采配」と誤解されてしまう。備蓄は飢饉対策に、隠れ家は後方拠点に、逃走路は軍の補給路に。周囲が勝手に感服し、勝手に動くたび、帝国は持ち直し、シャルロッテはますます逃げられなくなっていく。
しかも彼女の逃亡計画を見抜いた財務庁監査官ユリウスは、帝国を内側から滅ぼすつもりの男だった。
未来予知も、転生
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