概要
元カノの結婚相手を、仲人として探しています。
十年前、「他に好きな人ができた。俺より良い人を見つけろ」と嘘をついて恋人と別れた三科朔(みしな・さく)。
三十二歳になった今は、神楽坂の小さな結婚相談所で仲人をしている。
ある土曜日、新規入会の面談室で待っていたのは、その元恋人・氷室栞(ひむろ・しおり)だった。
担当指名欄には、朔の名前。
「あなたより良い人は、あなたが探して」
期限はクリスマスイブ。
朔は写真を選び、プロフィールを書き、本気で彼女の結婚相手を探しはじめる。
ところが、お見合いのたびに届くのは妙なお断り理由ばかり。
「箸の持ち方が正しすぎる」
「甘いものを最後まで残した」
首をかしげながらも、朔は自分が知る中でいちばん良い男を彼女に紹介する。
――彼女はもう、十年前の嘘を知っている。
朔だけが、それを知らない。
三十二歳になった今は、神楽坂の小さな結婚相談所で仲人をしている。
ある土曜日、新規入会の面談室で待っていたのは、その元恋人・氷室栞(ひむろ・しおり)だった。
担当指名欄には、朔の名前。
「あなたより良い人は、あなたが探して」
期限はクリスマスイブ。
朔は写真を選び、プロフィールを書き、本気で彼女の結婚相手を探しはじめる。
ところが、お見合いのたびに届くのは妙なお断り理由ばかり。
「箸の持ち方が正しすぎる」
「甘いものを最後まで残した」
首をかしげながらも、朔は自分が知る中でいちばん良い男を彼女に紹介する。
――彼女はもう、十年前の嘘を知っている。
朔だけが、それを知らない。
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