概要
会社の地図にない地下でも、私には全員の帰り道が聞こえる。
東京にダンジョンが出現して十二年。
民間会社で新宿第九ダンジョンを担当する一級管制士、瀬尾灯里《せおあかり》は、新ルートの床下に危険な空洞があると訴え続け、解雇を言い渡された。
社員証を返したその夜、姉から譲られ、灯里が充電し続けていた旧式受信機へ救難信号が入る。助けを求めてきたのは、会社の地図に存在しない第零層へ落ちた三人の探索者だった。
社員としての入場権限はない。それでも灯里には、壁や床の反響を立体的な空間像へ変え、見えない罠と魔物の動きを読む固有の技能がある。
消防の救助隊が到着するまでの現場協力を引き受け、灯里は元勤務先の隠した階層へ降りる。配信者、看護師、負傷した会社員、地上の整備士と力を合わせ、三人と自分を全員帰すために。
女性管制士が、消された救難記録と
民間会社で新宿第九ダンジョンを担当する一級管制士、瀬尾灯里《せおあかり》は、新ルートの床下に危険な空洞があると訴え続け、解雇を言い渡された。
社員証を返したその夜、姉から譲られ、灯里が充電し続けていた旧式受信機へ救難信号が入る。助けを求めてきたのは、会社の地図に存在しない第零層へ落ちた三人の探索者だった。
社員としての入場権限はない。それでも灯里には、壁や床の反響を立体的な空間像へ変え、見えない罠と魔物の動きを読む固有の技能がある。
消防の救助隊が到着するまでの現場協力を引き受け、灯里は元勤務先の隠した階層へ降りる。配信者、看護師、負傷した会社員、地上の整備士と力を合わせ、三人と自分を全員帰すために。
女性管制士が、消された救難記録と
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