朝露に濡れた薔薇。風に倒れた朝顔。名も知らないまま摘まれた花。ひとつひとつの花のそばに、誰かの姿や小さな物語が浮かんできます。美しさの中に、くすっと笑える瞬間や、ふと胸に残る切なさもあって、それぞれの一首が違った表情を見せてくれます。花を見つめる視線の先に、人の想いがそっと重なっていく短歌たち。読み終えたあと、道端に咲く一輪の花にも、何か物語があるように思えてくる作品です。
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