概要
沖田総司は死ぬ。だから私は、彼の明日を治し続ける。
感染症内科医・新島麻子は、流行病の最前線で命を落とした。次に蘇った記憶は、安政五年の江戸を生きる町医者・高瀬玄庵の娘、麻の中にあった。コロリ禍をきっかけに前世の医療知識を取り戻した麻は、薬も検査も点滴もない時代で、父と共に目の前の命へ手を伸ばしていく。やがて出会ったのは、のちに新選組一番隊組長となる沖田総司。彼が労咳で若く死ぬことを、麻は知っていた。歴史を変えるためではない。ただ、明日も彼が息をするために――。幕末を生きる医師と剣士の、十年にわたる医療と恋の物語。
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