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概要
夜空に還った王女と、三年ぶんの夜を見上げつづけた侍女
「次に夜空へ還られるのは、シェリア王女殿下でございます」国を守る星が欠けはじめた。欠けを埋める器となれるのは、二十年前のあの夜に生まれた者ただひとり。第二王女シェリアに残されたのは一年だった。彼女が侍女のラフィに頼んだのは、たったひとつ。この一年、夜に外へ出してほしい。湖に散った星、昼の熱を抱いた屋根、刈り入れの済んだ畑、冬の祭りの灯り。四つの夜を数えて、その日は来る。――見上げても寂しくならないように、しておきましたから。そして三年後、書庫にひとり残された侍女は、削り取られた一行を見つける。
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