概要
【全32話・完結済】
推しが炎上していた。なお、ワイは死んでいた。
死んでも推しへの未練だけは消えなかったドルオタのワイ。
気がつけば、炎上中の地下アイドル――推しの担当プロデューサーに憑依していた。
客の来ないライブ。弱いSNS。赤字の物販。
推しには才能がある。だが、売り方がだいたい終わっている。
なら、やることはひとつ。
ワイがこの子たちを、武道館まで連れていく。
最初は、ただ推しを救いたかっただけだった。
けれど、ライブを重ね、数字に泣き、客を一人ずつ増やしていくうちに、いつしかワイは「推す側」ではなく、彼女たちと同じ夢を追う仲間になっていた。
これは、死んだドルオタが成仏を後回しにして、売れない地下アイドルたちと武道館を目指した話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これはWeb小説そのもののテンプレートだ。PDCAで推しを武道館へ
タイトルを見たときは、もっと勢い任せの作品だと思っていました。
死んだドルオタが、炎上した推しの担当プロデューサーに憑依する。
しかも主人公は無駄に猛虎弁。
どう見ても、
「ワイ怨霊、推しのPになった結果www」
みたいな話です。
ところが、読み始めてみると驚きました。
この作品、ものすごく堅実です。
主人公は突然アイドルをバズらせません。
まず、推しの強みを探す。
明るくて可愛い曲より、暗い曲の方が似合う。
なぜか。
声が低い。
笑顔より真顔に惹きつける力がある。
本人の内面が、暗い曲を歌ったときに初めて表へ出る。
そこで主人公は過去の動員や物販まで見返し、
「…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なまこ業者の口上に、足を止めてしまったら読むしかない
桜宮桃なまこという業者が、路地で妙なものを売っていた。「わい怨霊、推しのPになる」
炎上、地下アイドル、武道館、成仏。看板は全部盛りで、正直に言えば胡散臭い。それも、なまこである。見た目で買う客はいない。
しかし、この作品が目に止まった。
第3話まで読む。
このなまこ業者、客をどう止めるかを作中で全部バラしている。一曲目を変える。MCを削る。自己紹介の好きな食べ物をカットする。狙いはただ一つ、「知らん客百人に薄く見られるより、一人に覚えられた方がええ」
そして気づいた。
それ、今わたしにやったやつだ。
ああ、すでに面白い。なまこ中毒になったのだ。 - ★★★ Excellent!!!死んでも、推しの未来は諦めない!
炎上中の地下アイドルを救うため、死んだオタクが担当プロデューサーに憑依。設定の面白さと、ワイ口調のツッコミで最初から何度も笑いました🤣
でも、推しへの愛だけで簡単に成功させないところが、この作品のすごく好きなところです。
過去の数字を調べ、セトリやプロフィールを変え、まずは知らない客を一人だけ止める。その一人が翌日も残ってくれている流れに、武道館への道は、こういう小さな積み重ねから始まるんだと胸が熱くなりました。
本人も知らない魅力を見つけてくれる怨霊Pが、とにかく頼もしくて優しい。笑えて熱くて、いつか成仏してしまうのが今から寂しいです。
二人が武道館へ辿り着くまで、見届けたくな…続きを読む