概要
神様だって、役所の管轄には勝てない。
神格鑑定局の相談窓口には、今日も神様や妖怪や幽霊がやってくる。
転職した鬼の住所変更。
死んだ夫が幽霊になった未亡人の相続相談。
自分は河童ではなく水神だと主張する老人。
そして、百年以上祀られ続け、「もう神様を辞めたい」と相談に来た土地神。
神、邪神、悪魔、妖怪、幽霊、超能力者――あらゆる異能存在が実在する世界で、それらを鑑定・管理する国家機関「神格鑑定局」。
その総務課相談窓口を取材してみると、そこにあったのは壮絶な神々の戦いではなく、申請書と番号札と、少しばかり面倒な行政手続きだった。
神様にも権利がある。
神様にも悩みがある。
そして神様にも、管轄がある。
異能と行政が同じカウンターに並ぶ、神格お役所ルポルタージュ。
転職した鬼の住所変更。
死んだ夫が幽霊になった未亡人の相続相談。
自分は河童ではなく水神だと主張する老人。
そして、百年以上祀られ続け、「もう神様を辞めたい」と相談に来た土地神。
神、邪神、悪魔、妖怪、幽霊、超能力者――あらゆる異能存在が実在する世界で、それらを鑑定・管理する国家機関「神格鑑定局」。
その総務課相談窓口を取材してみると、そこにあったのは壮絶な神々の戦いではなく、申請書と番号札と、少しばかり面倒な行政手続きだった。
神様にも権利がある。
神様にも悩みがある。
そして神様にも、管轄がある。
異能と行政が同じカウンターに並ぶ、神格お役所ルポルタージュ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!役所の乾いた事務処理には神格も敵わないのだ
シェアワールド神格鑑定局の「鑑定」の設定は実は怖い。ホラーや怪奇の文脈にある神秘存在を、行政手続で「お前の正体はコレ」という型枠に嵌めて無害化するという神からすれば恐怖の神性剥奪である。しかし読み手からすれば、神秘性と官僚制という対極にあるもののギャップが乾いた笑いを生む面白さがある。
本作は、役所職員の淡々とした事務処理が本来畏れ敬われるべき神たちを人間レベルに引きずりおろす可笑しさがこれでもかと描かれる。かつて河童と鑑定された神格が「我は水神である」と窓口で皿の水を飛ばして怒るが、主人公の役人は「ならば再鑑定申請を」と顔色一つ変えずに書類作成を促す。マイナンバーカードを紛失した神が困…続きを読む