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概要
書かなかったことまで、映像には映る。
会社員の三枝直也は、趣味で小説を書いている。
ある日投稿した短編『十一・二秒』は、地球侵略を計画する異星文明が、一人の男の昼食を予測する話だった。
感想がついたので、もう一本書いた。
さらにもう一本書いた。
三作をまとめて、『算出できません』というシリーズ名をつけた。
やがて、その三作に映像化の話が来る。
「この人物は何歳ですか」
「決めてません」
「ここでは何秒、相手を見ますか」
「そこまで考えてません」
文章では決めなくてよかったことが、映像にするため、一つずつ決まっていく。
俳優が決まり、脚本ができ、編集され、宣伝される。
そして完成した作品には、書いた本人も知らなかった意味が見つかっていく。
少なくとも、書いたときは、そんなつもりではなかった。
ある日投稿した短編『十一・二秒』は、地球侵略を計画する異星文明が、一人の男の昼食を予測する話だった。
感想がついたので、もう一本書いた。
さらにもう一本書いた。
三作をまとめて、『算出できません』というシリーズ名をつけた。
やがて、その三作に映像化の話が来る。
「この人物は何歳ですか」
「決めてません」
「ここでは何秒、相手を見ますか」
「そこまで考えてません」
文章では決めなくてよかったことが、映像にするため、一つずつ決まっていく。
俳優が決まり、脚本ができ、編集され、宣伝される。
そして完成した作品には、書いた本人も知らなかった意味が見つかっていく。
少なくとも、書いたときは、そんなつもりではなかった。
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