概要
元旦に届く知らない人からの便り。あの人は一体、誰だったのだろう。
正月の朝、実家に届いた一枚の年賀状。宛名には自分の名前があるものの、近所に住むという女性の差出人にはまったく心当たりがない。誤送か、記憶違いか――首を傾げながらも返信を出した主人公のもとへ、翌年以降も変わらず彼女からの便りが届き続ける。文字だけで繋がる名前も顔も知らぬ相手との、年に一度の静かな交流。年賀状文化の衰退とともに自然消滅したその便りは、日常の隙間に残された小さなミステリーとして胸に残る。
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