概要
わたくしが抜けたあと、誰がまとめるのでしょう。——お答えは、結構です
「お前は一度も俺を見なかった。いつも書類だ、帳面だ」
夜会の真ん中で婚約を破棄された公爵令嬢リディア。
書類仕事しか能のない、冷たくて無能な女——そう嗤われて、彼女は王都を去りました。
去り際に、いくつかの手続きを済ませて。すべて規定通りに。
半年後。王国が、傾きはじめたそうです。
辿り着いた辺境で待っていたのは、正統性を持たない若き領主との契約結婚でした。
「半年で構わない。いつでも出て行っていい」
そう言った彼は、なぜか私の書類仕事を、一枚ずつ見ていくのです。
誰もそんなことをしたことはなかったのに。
やがて王都から、使者が来ます。次々と。最後には、王家までも。
——お断りします。もう、決めましたので。
嗤った人たちが、頭を下げに来るまでのお話です。
夜会の真ん中で婚約を破棄された公爵令嬢リディア。
書類仕事しか能のない、冷たくて無能な女——そう嗤われて、彼女は王都を去りました。
去り際に、いくつかの手続きを済ませて。すべて規定通りに。
半年後。王国が、傾きはじめたそうです。
辿り着いた辺境で待っていたのは、正統性を持たない若き領主との契約結婚でした。
「半年で構わない。いつでも出て行っていい」
そう言った彼は、なぜか私の書類仕事を、一枚ずつ見ていくのです。
誰もそんなことをしたことはなかったのに。
やがて王都から、使者が来ます。次々と。最後には、王家までも。
——お断りします。もう、決めましたので。
嗤った人たちが、頭を下げに来るまでのお話です。
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