概要
死んだはずの僕は、高校二年生に戻っていた。
二度目の人生。
誰もが幸福のために使うはずのその機会を、僕は一周目とまったく同じ人生をなぞるために使うと決めた。
だから上を目指さなかった。告白を断った。出世も転職も断った。
すべては、あの人にもう一度会うために。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!蝶の羽ばたきを避けるために
非常に構成が綺麗で、思わず潤んでしまうような素敵なお話でした。とても面白かったです。
私が今まで読んできたループ系のお話の多くは、自分の人生をより良くするために主人公が努力を重ねるストーリーになっていました。
前回のルートでダメだったところ、失敗したところ、もっと上手くやれたところ。そのすべてを拾い上げるために主人公が奮闘する、それがループ系の基本的な構成でした。
でも、本作の主人公はタイトルや紹介文にもあるとおり、二周目の人生をやり直さないのです。上を目指さず、告白を断り、出世や転職も断ります。
それがいかに大変なことか。バタフライエフェクトが起こらないように、元の人生をなぞることが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この道はあの出会いへ繋がっているのだろうか
私はループ系の作品はたくさん見てきました。有名なのだとシュタゲ、まどまぎ、リゼロ、クロスチャンネル、他にもたくさん。
たいていの作品は、なにか後悔やなかったことにしたい出来事があり、前とは違う道を歩もうとする。しかしこの作品は違い、なるべく同じ道を辿ろうとする。
それはある人物に会うため。
ただ、主人公には一周目の記憶があるため、前とどうしても違う自分になってしまう。その結果、一周目とは異なる出来事が起きることになる。
この物語は、主人公が目指す場所へ繋がっているのだろうか?
その結末は是非あなたの目で確かめてください。 - ★★★ Excellent!!!大きな仕掛けも、どんでん返しもない。 けれども、静かに熱く胸に響く
「もう一度きみに会うために」
キャッチコピーに書かれている一文です。
主人公はタイムリープして、高校生からやり直す男性。
人生やり直しの物語の多くは、失敗を繰り返さない為に努力し、前の人生とは違った生き方を望みます。
けれども、今作の主人公はそれをしないのです。
「もう一度きみに会うために」
そんなに会いたい「きみ」とは、いつ、どこで会うのか。
どんなに素晴らしい人物なのか。
色々想像しながら読み進めましたが、「きみ」を知った時、鳥肌が立ちました。
この瞬間の為に、主人公は必死に生きたのか、と。
大きな仕掛けも、どんでん返しもない。
けれども、静かに熱く胸に響く主人公の人生。
ぜひ、確…続きを読む