友達もなく、ただ平凡に過ぎていく大学生活を送る“僕”が、旅館のアルバイト先で出会う田端という少女。美しくてどこか影があり、そして不思議な力を持つ彼女の存在が、物語に淡い非日常の色を落としていく。「空っぽな、あなたが好き」という言葉の奇妙な優しさと危うさが印象的で、廃墟で交わされる視線の静けさが、読み手の心にじわりと染み込む。平凡な日常の中にひっそりと潜む異能と、そこに惹かれてしまう“僕”の揺らぎが心地よい余韻を残す。静かで少し切なく、どこか危険な香りのする一作。
拙作を応援いただいて読み始めました。まずはお礼申し上げます。最初は、村上春樹風(褒めてますw)の青春小説かと思いましたが、読み終わるのが怖くなり、一気見はしませんでした。勿体無いからです。私は村上春樹を読むのが好きで、今作は似た雰囲気ではあるんですが、よりほろ苦く、人物の描き方は真に迫っているかと。多分、私に似た経験があるからです。そして主人公のとる態度もかなり理解できます。謎は謎のまま終わり、作為めいた話にはしない。その突き放し方が見事でした。季節感の描写、情景の描写も素晴らしかったです。
2006年という時代設定が愰0かしく、主人公がキャバクラに連れて行かれる小戸惑いなど、日常の描写が細かくて面白いです。不器用な主人公と謎の女性との距離感が心地よく、最新話まで一気に読み進めました。お疲れ様です。Soularです。自主企画からきました!作品を読ませていただき、☆をつけています。よろしければ、私の作品も評価☆していただけると嬉しいです。
飾らない自然な筆致と筆力で、安心して読めます。無理のない設定、漂うノスタルジー。どこか懐かしさを感じる秀作。
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