概要
手に執(と)りたるは二筋の紙筒。洗面所の魔獣を、我が二刀流にて伏せむ。
令和八年七月二十五日の夕つ方、居間における第一次の蜘蛛合戦を辛くも制したる我、ようやく安堵の息を漏らす。されど、運命の神は未だ平穏を許したまはず。手洗はむと洗面所に立ち入りたるや、鏡の右上に君臨する、手のひら大なる巨影と再会せり。すでに冷撃のスプレーは尽き果て、我、とっさに台所の片隅より「ラップの芯」二筋を召し出し、二刀流の陣を敷く。これは、洗面所といふ名の密室にて、己が生存を賭けて近接格闘に挑みたる、一人のもののふ(我)の執念の記録なり。(実話ベース)
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?