概要
「わかってあげる」なんて、ただのエゴだ。
物理的な距離がいくら近づこうと、埋まることのない心の隔たり。周囲から「宇宙人」と揶揄され、誰とも分かり合えず、孤独な「僕」は、他者を理解したつもりになる人間の独善性に強い拒絶を覚えていた。
諦めと諦観の冷たい空気の中で見つけた、ひとつの静かな答え——。
諦めと諦観の冷たい空気の中で見つけた、ひとつの静かな答え——。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!孤独や他者理解への諦めを鋭い言葉で一気に描き切った短い作品。
孤独や他者理解への諦めを、鋭い言葉で一気に描き切った短い作品。
他人は自分の物差しでしか測れない。確かに。その主張には切実で読む側に考える余地を残す。
最後の「皆、宇宙人じゃないか。」という一文。
主人公だけが異質なのではなく、誰もが互いに理解し切れない存在なのだという視点へ転じる締めくくりが印象的。短いながらも哲学的。
高校生がここまで「他者理解」を真正面から扱い、技巧ではなく思想で読ませる作品に仕上げたのは作者の感受性の鋭さ故かと。
「書きたいこと」が非常にはっきりしている一編だと思う。
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