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概要
すべてが採点される都市で、赦しだけが記録に載らない。
すべての行動が採点され、消えない記録の帯に積み上げられていく評価都市。海べりの学園に暮らすわたしは、目に映る本物の色を、都市の色鍵ではどうしても出せずにいた。真の色は、採点も記録もされずに忘れられた「無記録の一画」にだけ宿る——それを教えてくれたのは、年上のトワだった。だが、見張り合うことが手柄になる学園で、点の伸びないわたしは追いつめられ、監督生に迫られて、ついにトワの秘密を密告してしまう。トワの帯には消えない翳りが刻まれ、無記録の庭は採点の対象へと組み入れられ、真の色は失われようとしていた。過ちは、点でも言葉でも、どんな手続きでも、決して無かったことにはできない。裏切りには裏切りを返せる都市で、それでもトワは、わたしをあの一画へ連れていき、都市のどの色鍵も吐かない真の色を、震えるわたしの
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