概要
けれど、私だけは知っている。
夜ごと霧の街へ飛び、罪人だけを狩る無音の処刑人「ブリムストーン」
裁きの前に、奪われた者たちの名を、たったひとりで読み上げる男。
十三歳の私、クロエ・アルジェントは、そんな主のもとへ半年前に押しかけた、筆頭執事。祖父の遺した技のすべてを叩き込まれ、彼の「もう一つの顔」を支える、たったひとりの相棒である。
誰よりも強くて、誰よりも優しいこの人が、どうして無能と嗤われ続けなければならないのか。歯がゆい。歯がゆくて、仕方がない。
けれど今夜も、私は水差しを傾ける。「ご主人様。朝です。正確には、とっくに昼です」
こ
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- ★★★ Excellent!!!己に誓う、正しく義なるもの。
人知れず悪を討つ仮面の中年ヒーロー。
その相棒は13歳の美少女。
ビジュアルの強さは天下一。
そして描かれる英雄の姿は、真に強く、何ものにも変え難く、魂を揺さぶる。
軽口で彩られながらも
根っこに固く張った信念で繋がる二人の絆は強く。
鋼のワイヤーのように巧みに形を変えながらも結びついたまま離れない。
突き放すような皮肉や悪口の奥にある互いへの思い遣りが堪らず、
信じる者の少ない街で、心から信じられる他人。
真っ直ぐ繋がっている訳ではない。
共通する大事なものが繋ぐ絆。
それでも目の前にいる対象が
まるで魂の分身のように感じる関係。
綴る言葉がしっくりこなくてもどかしいです。
とにかくカッコ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたは私の中のヒーローなのです。
イケオジコンテストの応援です。
主人公イケオジの42歳ヴィンセントと13歳執事のクロエ(年齢差わっしょい!)
そんな癖はさておき、この作品はイケオジの作りこみと世界観(ざっくり言うと背徳と悪の転がる悪い街)と出てくる悪役とのワイヤーアクションがたまらなく格好いいのです。
ヴィンセントは魔力はあるけど、ただの女好きで無能な三代目と揶揄されておりますが、この立ち位置がまさに潜入の鍵。表面では穀潰しと揶揄されることで、悪の巣窟に入るための重要な情報を得て闇の中で奔走するのです。
極秘裏に悪人を処刑していくアクションシーンは不必要な部分を削られてリズムよく読めてするする~~っと中に入り込めます(…続きを読む - ★★★ Excellent!!!腐った夜に、英雄は一人歩き続ける……
噂によると、この街には『英雄』がいるらしい。なんでも、夜陰に紛れて法では裁けぬ悪党を密かに成敗していく謎の黒衣の男なんだそうな。曰く、普段は執事の少女にしばかれながらぐーたらと過ごす放蕩息子だから誰も気付かないのだとか。
『俺には、泥水の方がお似合いさ』
その男が言ったという台詞……らしい。なんでも、彼は自分が真夜中に行なっているこの活動を『道楽』と捉えているという。決して奢らず、ヒーローを気取らず、ただ一人被害者の悲しみや怒り、心を背負って戦っているらしい。もし本当なら、とてもカッコいいと私は思う。
あくまで噂。だが、これからこの街に足を踏み入れようとするそこのあなたも、この街…続きを読む