概要
もったいない! 捨てていたものが、領地を救う。
辺境の貧乏貴族家、グラナート家は毎年赤字だった。山と森と湿地に囲まれ、農地は少なく、冬は長い。街道から外れているため商業は育たず、魔物が多すぎるせいで開拓も進まない。父ガルドは戦えば強いが金勘定に弱く、母ミレイアは商売に強いが、領地に売るものがなければどうにもならない。
そんな家に生まれたリオル・グラナートには、現代日本人だった記憶があった。剣の腕は父や兄ほどではない。貴族らしい社交も得意ではない。だが彼には、ほかの者には見えないものが見えていた。
魔物の胃液は革なめしに使える。
スライムの粘液は泥水を澄ませる凝集剤になる。
毒袋は防虫香に変えられる。
骨と糞と灰は痩せた畑を肥やす。
この世界の人々が「危険な獣」「討伐対象」「肉と皮を取るもの」と見ていた魔物を、リオルだけ
そんな家に生まれたリオル・グラナートには、現代日本人だった記憶があった。剣の腕は父や兄ほどではない。貴族らしい社交も得意ではない。だが彼には、ほかの者には見えないものが見えていた。
魔物の胃液は革なめしに使える。
スライムの粘液は泥水を澄ませる凝集剤になる。
毒袋は防虫香に変えられる。
骨と糞と灰は痩せた畑を肥やす。
この世界の人々が「危険な獣」「討伐対象」「肉と皮を取るもの」と見ていた魔物を、リオルだけ
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