概要
毎朝七時十二分、名前も知らない君に恋をしていた。
七時十二分発の電車。
高校に入って初めて電車通学を始めた私は、毎朝同じ車両に乗ってくる、別の高校の男の子を少しずつ覚えていく。
紺のブレザー。
赤い単語帳。
眼鏡を押し上げる指。
雨の日の濡れた肩。
名前も、声も、どこの学校なのかも知らない。
それでもいつの間にか、彼のいる朝が、私の一日の始まりになっていた。
一年分の通学電車に残った、声にならなかった小さな恋の話。
高校に入って初めて電車通学を始めた私は、毎朝同じ車両に乗ってくる、別の高校の男の子を少しずつ覚えていく。
紺のブレザー。
赤い単語帳。
眼鏡を押し上げる指。
雨の日の濡れた肩。
名前も、声も、どこの学校なのかも知らない。
それでもいつの間にか、彼のいる朝が、私の一日の始まりになっていた。
一年分の通学電車に残った、声にならなかった小さな恋の話。
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