概要
「絶対1位になれるから」中指のテーピングは憧れの象徴だった。
それは、陽だまりのようなおまじないだった。
初めての大会で緊張していた中学一年生で陸上部の真。
招集場所を間違えて途方に暮れていた彼女に声をかけたのは、地元では知らない人のいないスプリンター・土屋陽向だった。
「おまじない。これしてると絶対1位取れるから」
そう言って左手中指に巻かれた一本のテーピング。
それから三年。
高校生になった真は、憧れ続けた陽向と再会する。
けれどそこにいたのは、かつての自信に満ちた彼ではなく――。
初めての大会で緊張していた中学一年生で陸上部の真。
招集場所を間違えて途方に暮れていた彼女に声をかけたのは、地元では知らない人のいないスプリンター・土屋陽向だった。
「おまじない。これしてると絶対1位取れるから」
そう言って左手中指に巻かれた一本のテーピング。
それから三年。
高校生になった真は、憧れ続けた陽向と再会する。
けれどそこにいたのは、かつての自信に満ちた彼ではなく――。