概要
空き部屋の声が、1986年への扉を開く
2026年、ホーチミン。早乙女尚人は、自分の高層ビルにある退去直後の空き部屋で、死んだ男の声を聞く。男の名は鳴海修司。妻に命を奪われ、魂だけが部屋に残された男だった。
鳴海の妻は、追及を逃れて1986年の日本へ消えたという。尚人は半信半疑のまま手がかりを追い、やがて若き日の自分が生きる昭和の東京と横須賀へ関わっていく。
土地売買、バブル前夜の熱、失われた人生、女たちの思惑、そして時を越えた復讐。空き部屋に残った声から、尚人の運命は大きく動き出す。
鳴海の妻は、追及を逃れて1986年の日本へ消えたという。尚人は半信半疑のまま手がかりを追い、やがて若き日の自分が生きる昭和の東京と横須賀へ関わっていく。
土地売買、バブル前夜の熱、失われた人生、女たちの思惑、そして時を越えた復讐。空き部屋に残った声から、尚人の運命は大きく動き出す。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!物語を追いかけて、力強く踏破して行く。
80年代から90年代。
世界はまだまだ大きな戦争の後の再編成の中にいたように思います。
ヨーロッパも、アジアも揺れていて。
案外、日本だけが不思議と世界に浮いていた。
現在は、ベトナムというと、経済発展著しいオシャレで元気な街、というイメージなのですが、一昔前のベトナムと聞いて私が思い出すのは、船とも言えない大きな板のようなもので命がけで海を越えてくる亡命者達。
日本でも“ボートピープル“と呼ばれて毎日のようにニュースで報道されていたものでした。
本当にこれで海に出たのかと思うような装備、女性も男性も子供も皆、苦労してきたんだな、とわかる顔をしていて。
あの時代のベトナムについて、…続きを読む