概要
旧無線室で拾った1.7秒の声が、月曜を変えた。
瀬戸理央は、放課後の旧無線室で一人、無線を聞いているのが好きだった。
高校二年の最初の月曜日。いつもの受信音の中に、たった1.7秒だけ、前後のつながらない女の子の声が混じる。
その声に興奮して幼馴染のこはるへ電話した理央は、同じ声で笑う白瀬渚沙と出会う。
さらに、校内の音を集めていた雨宮詩音も加わって、使われていなかった旧無線室は、四人が好き勝手にしゃべり、聞き、記録する場所へ変わっていく。
正体不明の音は少し不思議。でも、解くべき事件ではない。
無線、環境音、屋上の風、雨音、申請書、顧問探し。
月曜の放課後にだけ少し世界がずれる、ソフトSF日常系。
高校二年の最初の月曜日。いつもの受信音の中に、たった1.7秒だけ、前後のつながらない女の子の声が混じる。
その声に興奮して幼馴染のこはるへ電話した理央は、同じ声で笑う白瀬渚沙と出会う。
さらに、校内の音を集めていた雨宮詩音も加わって、使われていなかった旧無線室は、四人が好き勝手にしゃべり、聞き、記録する場所へ変わっていく。
正体不明の音は少し不思議。でも、解くべき事件ではない。
無線、環境音、屋上の風、雨音、申請書、顧問探し。
月曜の放課後にだけ少し世界がずれる、ソフトSF日常系。
読んでくださって、ありがとうございます。あなたの夜に、何か残せていたら幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!祖父のコールサインを握りしめる少女の旧無線室
第1話「1.7秒の声」の冒頭の静けさが、この作品の全てを物語っている。
放課後の旧無線室で一人、受信機の前に座る瀬戸理央。祖父からもらったコールサインのキーホルダーをしおり代わりに、三冊目のノートに記録を続けている——この描写だけで、主人公が何を大切にしているかが伝わってくる。
そこに届く1.7秒の声。「前後がない。呼び出しも応答もない」——その声の違和感を冷静に記録していく理央の手つきが丁寧で、静かに鼓動が速くなっていく。
直後に現れる白瀬渚沙の声が、録音の中の声と重なる瞬間の余韻が、すさまじい。
解くべき事件ではなく、少し世界がずれる放課後の日常。その空気が第1話から完璧に醸し出…続きを読む