概要
無神論者の編集者が、自称スパゲッティの狂信者に脳をかき回されるまで
「これは実話です。いえ、嘘です。でも実話より確かな嘘です」
小さな出版社で「企画書の却下」を担当していた私(我孫子不二子)の元に届いた、一通の異常な企画書。タイトルは『空飛ぶスパゲッティモンスター教の真実』。
箸では巻けず、スプーンでは掬えない。フォークこそが世界を理解するジェスチャーだと豪語する男、麺堂論蔵。彼が語るフォーク論は、100%狂っているのに、200%の論理が通っていた。
公園の鳩に茹で麺で聖餐式を行い、エリート宣教師の信仰を屁理屈で揺さぶる彼に付き合ううち、徹底的な無神論者だった私の脳内は、徐々に「麺線」に絡め取られていき――?
これは、知的な狂人に「ツッコミ」を入れ続けたら、いつの間にか自分もフォークを握りしめていた編集者の、迷惑で、愛おしい伝道記(ディスコース)。
小さな出版社で「企画書の却下」を担当していた私(我孫子不二子)の元に届いた、一通の異常な企画書。タイトルは『空飛ぶスパゲッティモンスター教の真実』。
箸では巻けず、スプーンでは掬えない。フォークこそが世界を理解するジェスチャーだと豪語する男、麺堂論蔵。彼が語るフォーク論は、100%狂っているのに、200%の論理が通っていた。
公園の鳩に茹で麺で聖餐式を行い、エリート宣教師の信仰を屁理屈で揺さぶる彼に付き合ううち、徹底的な無神論者だった私の脳内は、徐々に「麺線」に絡め取られていき――?
これは、知的な狂人に「ツッコミ」を入れ続けたら、いつの間にか自分もフォークを握りしめていた編集者の、迷惑で、愛おしい伝道記(ディスコース)。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!荒唐無稽な奇人譚のようでいて、意外なほど示唆に富んでいる。
奇妙な伝道師を冷静に観察していたはずの語り手が、少しずつその言葉に影響されていく。読者の側も同じように、馬鹿げた理屈について考えさせられていく。
フォークや乾麺、ミートボール、アルデンテといった身近なものが、次々と大仰な思想へ結びつけられ、語られる理屈の多くは詭弁で、冷静に考えればかなり滑稽です。ところが笑って読み流したつもりでも、「そもそも正しさは誰が決めるのか」「妄言と信仰の境界はどこにあるのか」といった問いが、妙に頭へ残ってしまう。
自分が何を信じ、どんな物語を「真実」として生きているのか。少し立ち止まって考えたくなる作品でした。
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