概要
人体自然発火で両親を失った少女を、熱を奪う少女が救う。
<STORY>
両親を焼いた少女は、怪物なのか。
それとも、救うべき子供なのか。
人の生命維持に欠かせないエネルギー、――ATP《アデノシン三リン酸》。
そのエネルギーを異常な形で放出・変換する者たちは、能力者と呼ばれていた。
幼い頃の事件をきっかけに能力へ目覚めた少女・白峰零は、能力者を保護する国際機関IACOに所属している。
ある日、零は人体自然発火によって両親を失った少女・結城こはると出会う。
制御できない力に怯えるこはるへ、零は手を伸ばす。
これは、心に残った歪さを消すのではなく、どう受け止め、抱えながら進むかの物語。
両親を焼いた少女は、怪物なのか。
それとも、救うべき子供なのか。
人の生命維持に欠かせないエネルギー、――ATP《アデノシン三リン酸》。
そのエネルギーを異常な形で放出・変換する者たちは、能力者と呼ばれていた。
幼い頃の事件をきっかけに能力へ目覚めた少女・白峰零は、能力者を保護する国際機関IACOに所属している。
ある日、零は人体自然発火によって両親を失った少女・結城こはると出会う。
制御できない力に怯えるこはるへ、零は手を伸ばす。
これは、心に残った歪さを消すのではなく、どう受け止め、抱えながら進むかの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~「ちがうの」——その一言が、すべてだ ~
映画館で花火を再現して両手を広げた瞬間、父親が燃える。母親が燃える。助けに来たスタッフが燃える。「化け物!」と叫んだ男が燃える——このプロローグは、こはるが何も悪くないということを読者に完全に見せながら、それでも「彼女のせいで人が死んだ」という事実を積み上げていく。
特に巧みなのは、花火の描写から始めることだ。映画の余韻に浸るこはるの無邪気さ、父親の穏やかさ、母親の笑い声——日常の温度が高ければ高いほど、炎が上がった瞬間の落差が胸を抉る。「どーん!」という子供らしい声の直後に父親が燃え始める場面の切り替えは、計算された残酷さだ。
「ちがうの……こはる、ちがうの……」
自分の名前を呼んで否定す…続きを読む