概要
「もう何年、雨が降ってないかな?」――彼は、晴れの日にしか起動しない
「もう何年、雨が降ってないかな?」
リビングで青空を見ながら言う彼に
「……さあ? 覚えてないな」
私はそう答える。
だが、雨は、定期的に降っていた。
数式の生み出したような、完璧な顔立ちの彼は、それを知らないだけだ。
彼は、雨の日に目を覚さない。
私たちは、晴れの日だけの家族を演じる。
人類が滅んだ、その後の世界で。
~~~~
ふたろ・なち 様主催 自主企画:三題噺『雨』『AI』『家族』 用短編作品です。
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051599894283797
リビングで青空を見ながら言う彼に
「……さあ? 覚えてないな」
私はそう答える。
だが、雨は、定期的に降っていた。
数式の生み出したような、完璧な顔立ちの彼は、それを知らないだけだ。
彼は、雨の日に目を覚さない。
私たちは、晴れの日だけの家族を演じる。
人類が滅んだ、その後の世界で。
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ふたろ・なち 様主催 自主企画:三題噺『雨』『AI』『家族』 用短編作品です。
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