概要
評価値D——それが俺の、最大の武器だった。
評価値D——それが俺の、最大の武器だった。
ダンジョンが出現してから十年。世界は探索者によって回り、人の値打ちはスキルの評価値で決まるようになった。
ダンジョン管理局の雑用係・白瀬蓮のスキルは「蓄積」。受けた衝撃を溜めて、一度だけ返す。評価値D、業界最底辺。しかも溜めた分はゲートを出た瞬間に消える。持ち帰ることすらできない、使いどころのない外れスキル——誰もがそう笑った。
やがて蓮はチームから戦力外を宣告され、雑用の役職すら剥奪される。
だが、蓮だけが知っていた。このスキルには上限がないことを。溜め続けた分だけ、返せることを。
ひとりで潜り、溜めて、溜めて、溜め続ける。そして一撃で、格上を沈める。
鑑定で見えるのはスキル名と評価値だけ。だから誰も、蓮が何を抱えて立っているのか分か
ダンジョンが出現してから十年。世界は探索者によって回り、人の値打ちはスキルの評価値で決まるようになった。
ダンジョン管理局の雑用係・白瀬蓮のスキルは「蓄積」。受けた衝撃を溜めて、一度だけ返す。評価値D、業界最底辺。しかも溜めた分はゲートを出た瞬間に消える。持ち帰ることすらできない、使いどころのない外れスキル——誰もがそう笑った。
やがて蓮はチームから戦力外を宣告され、雑用の役職すら剥奪される。
だが、蓮だけが知っていた。このスキルには上限がないことを。溜め続けた分だけ、返せることを。
ひとりで潜り、溜めて、溜めて、溜め続ける。そして一撃で、格上を沈める。
鑑定で見えるのはスキル名と評価値だけ。だから誰も、蓮が何を抱えて立っているのか分か
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