ハムスターの日記という愛らしい形式でありながら、その中には人生の虚無観と、逃れがたい反復の業のようなものが凝縮されていました。「どこにも着かない」とわかっていながら回し続ける姿には、報酬と忘却の中で日々を繰り返す人間の姿が重なります。短い作品でありながら、いや、短い作品であるからこそ反復が強調され、淡々とした語りの奥にある、諦めとも悟りともつかない視線が深く印象に残る作品でした。
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