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概要
あれは呪いじゃなかった。届かなかっただけの、祈りだった。
高校時代、地区大会のPK戦で俺は外した。蹴る直前、親友の健二が言った言葉——「お前ならできる」——をずっと呪いだと思っていた。あの言葉さえなければ、と。
それからふたりは疎遠になり、健二の声を聞くことも、会うこともなくなった。
プロサッカー選手になって六年目。カップ戦決勝のPK戦、チームの命運を背負って俺はまたゴールの前に立つ。そのとき不意によみがえるのは、あの秋の夜の健二の声だった。
あれは無責任な言葉だったのか。それとも——。
それからふたりは疎遠になり、健二の声を聞くことも、会うこともなくなった。
プロサッカー選手になって六年目。カップ戦決勝のPK戦、チームの命運を背負って俺はまたゴールの前に立つ。そのとき不意によみがえるのは、あの秋の夜の健二の声だった。
あれは無責任な言葉だったのか。それとも——。
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