ルナリアとレオポルドの掛け合いがとても愛らしく、19世紀ロンドンの空気と貴族社会の品格が自然に漂っていました。小箱をめぐる嫉妬と誤解が微笑ましく、二人の距離感が丁寧に描かれていて読者を惹きつけます。ルナリアの可憐さと、レオポルドの不器用な誠実さが互いを補い合い、未来への期待を抱かせる素敵な関係性でした。また、両家の血筋や魔術の設定が物語に奥行きを与え、恋愛だけでなく世界観への興味も高まります。温かく上品な雰囲気の中に、若い二人の初々しさが光る、とても魅力的な一篇でした。
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