自分の好きだった人を、殺してしまった人に惹かれてしまう。どうしようもなく倫理的にも論理的にも抗ってしまうような展開ではあります。正しさではなく、そこに至る感情が大事。論理や倫理ではなく、感情に流される人間らしさがなんとも言い難いです。読後感も爽やかとは言えない。手放しのハッピーエンドだって言えるわけでもない。どこか暗闇をひっそりと歩くような、後ろめたさと共に生きていくようなエンディング。それは手放しで誰にでも肯定できる結末でなくとも、この二人にとって価値がある。昏く儚い物だとしても、大切にしていきたい理由には成り得ると思いませんか?
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