概要
夢は音を立てて始まり、静かに……壊れ始める。
ADHDで、孤独な生活をしていた相川透は、ピアノの音と、空き巣先の住人・早瀬千景との出会いによって、生まれて初めての夢ができる。
小説家になりたい。
だが千景は、透に悪意を持っていて……!?
騙されていると知らずに進む透と、失った何かを取り戻そうとする千景。
ふたりの視点が交差する、夢が生まれ、夢が殺される物語。
小説家になりたい。
だが千景は、透に悪意を持っていて……!?
騙されていると知らずに進む透と、失った何かを取り戻そうとする千景。
ふたりの視点が交差する、夢が生まれ、夢が殺される物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夢は、ときに苦い薬になる。
『ゲロ味の錠剤』は、夢を持つことの眩しさだけやなく、その裏側にある吐き気や怖さまで描こうとする現代ドラマやね。主人公の相川透さんは、いわゆる“うまく生きられる人”としては描かれてへん。部屋は荒れていて、生活は閉じていて、自分が普通の世界から外れてしまった感覚を抱えながら生きてる人やねん。
そんな透さんが、ある出来事をきっかけに「小説家になりたい」という夢へ手を伸ばしていく。そこから物語は、創作へ向かう足取りと、その足元にある不安を並べて描いていくんよ。夢を追い始める高揚と、書けない時間の重さが同じ場所に置かれているから、読んでいて簡単には安心できへん。
錠剤、吐き気、白紙、ピアノの音。そ…続きを読む