概要
助けることはできない。けれど、置いていくことだけは許される。
五年間行方不明だった兄を探し続けていた来生あゆみは、探索者ギルドでついに彼を見つける。
だが再会した兄・来生雅也は、かつての姿とは違っていた。
彼の仕事は「回収員」。
ダンジョンで命を落とした探索者を回収し、現実へと“運び戻す”だけの役目だった。
救うことはできない。
助けようとすれば、自分が死ぬ。
迷えば、全員が死ぬ。
そんな世界で、あゆみは兄と共に現場へ踏み込むことになる。
怖さと無力さの中で、それでも彼女は知っていく。
「見て、選んで、生きて帰る」ということの意味を。
これは、救済ではなく“回収”の物語。
そして、家族が再び同じ場所に立つまでの記録。
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