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概要
夜道で拾った傷だらけの翼人は、わたしの逃げ場じゃなく、居場所になった。
実習帰りの夜道で、瑠璃は傷だらけの翼人を拾う。片翼を焼かれ、警察を呼ぶなと掠れた声で言う青年―アンドレ。怖いし、面倒だし、関わりたくない。それでも看護学生の瑠璃は、見てしまった以上、見捨てて帰れなかった。たった一晩だけ。そう決めて匿ったはずが、手当てをし、同じ部屋で息を潜め、夜のコンビニへ並んで歩くうちに、彼は秘密ではいられなくなる。色の違う翼を理由に追放されたアンドレと、翼人の母を持つせいで「堕天種」と呼ばれてきた瑠璃。空にも地上にも居場所をもらえなかった二人が、忘れられた島へ向かって飛び立つまでの、短くて甘い逃避行。
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