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概要
うだつの上がらない薬草採りは、本当の力を知らない。
『薬草採りのオズ』——その名は我にとって不名誉である。
時代と世界が違えば、王になっていた男の称号がそれなのだ。
器の大きさが尋常ではない主はその称号を笑って受け入れているが、我は呆れてものも言えない。
もっとも、その主の銭袋はいつも明日の宿代すら怪しいくらいに薄い。
筋金入りの出不精が重い腰を上げるのは、銭が尽きた時だけだ。
今日も主は日銭稼ぎに森へ向かった。だが、いつもより奥へ進んでいく。帰り道の目印もつけずに。
そんな主に我の声は主には届かない。
だから今日も、このクサナギは後をついていくしかないのだ。
※Noraノベル様にも投稿しています。
時代と世界が違えば、王になっていた男の称号がそれなのだ。
器の大きさが尋常ではない主はその称号を笑って受け入れているが、我は呆れてものも言えない。
もっとも、その主の銭袋はいつも明日の宿代すら怪しいくらいに薄い。
筋金入りの出不精が重い腰を上げるのは、銭が尽きた時だけだ。
今日も主は日銭稼ぎに森へ向かった。だが、いつもより奥へ進んでいく。帰り道の目印もつけずに。
そんな主に我の声は主には届かない。
だから今日も、このクサナギは後をついていくしかないのだ。
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