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概要
風は山から来る。人は、そこへ帰れない。
都の外れに生まれた王・山部は、山から吹く風を愛していた。
誰のものでもなく、どこへでも抜けてゆく自由な風だった。
だが都は違う。
血と秩序が人の位置を定め、正しさが人の行く先を閉ざす。
父の即位により親王となったとき、山部は知る。
自らがなお、中心にはいないことを。
届かぬと知りながら、なお望んでしまうもの。
正しさに塞がれた場所の向こうにあるもの。
その思いはやがて、人を動かし、都を揺らしていく。
風は、どこへでも行けるはずだった。
だが人は、自らの選んだ場所からは還れない。
これは、ひとつの王朝の中で、
ひとりの親王が理を壊して帝となり、
何を得て、何を失ったのかを辿る記録である。
誰のものでもなく、どこへでも抜けてゆく自由な風だった。
だが都は違う。
血と秩序が人の位置を定め、正しさが人の行く先を閉ざす。
父の即位により親王となったとき、山部は知る。
自らがなお、中心にはいないことを。
届かぬと知りながら、なお望んでしまうもの。
正しさに塞がれた場所の向こうにあるもの。
その思いはやがて、人を動かし、都を揺らしていく。
風は、どこへでも行けるはずだった。
だが人は、自らの選んだ場所からは還れない。
これは、ひとつの王朝の中で、
ひとりの親王が理を壊して帝となり、
何を得て、何を失ったのかを辿る記録である。
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