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概要
ハラワタの奥まで、君に侵されたい。
カマキリの体内に寄生するハリガネムシの如く、僕はハラワタの隅から隅までキミに心酔したい。
最初にそう思ったのは、秋の終わりだった。
綿花畑の白い房が、まるで雲の残骸のように風に揺れている午後。
キミはその中に立っていた。
白い綿花に囲まれているせいか、キミの輪郭はぼやけて見えた。
遠くから見れば、畑の一部のようだった。
植物の中に、人間がひとつ混じっているだけの風景。
僕はそれを、しばらく眺めていた。
綿花の白は、柔らかそうでいて、どこか空虚だ。
中身をすべて吐き出して、外側だけになった内臓のように見えることがある。
だからだろうか。
その景色の中で笑うキミを見たとき、僕は妙なことを考えた。
もし僕が虫なら。
細く、硬く、静かな虫なら。
キミの身体のどこか、目に見えない場所
最初にそう思ったのは、秋の終わりだった。
綿花畑の白い房が、まるで雲の残骸のように風に揺れている午後。
キミはその中に立っていた。
白い綿花に囲まれているせいか、キミの輪郭はぼやけて見えた。
遠くから見れば、畑の一部のようだった。
植物の中に、人間がひとつ混じっているだけの風景。
僕はそれを、しばらく眺めていた。
綿花の白は、柔らかそうでいて、どこか空虚だ。
中身をすべて吐き出して、外側だけになった内臓のように見えることがある。
だからだろうか。
その景色の中で笑うキミを見たとき、僕は妙なことを考えた。
もし僕が虫なら。
細く、硬く、静かな虫なら。
キミの身体のどこか、目に見えない場所
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