終夜

子律

終夜

枕元冷やして太陽が眠る

眺める月は私を笑ってくれる

冷めた太陽がそっと囁くの

戻らない笑顔を諦めなと


私を知らない誰かの挑発に

乗る程そんなに暇じゃないの


眠れない夜があって

想いの募る涙があって

そこに貴方がいれば

何にだってなれる


同じはずの瞬間がちょっと

重たく感じても

きっと 心が流れるまで

そっと 雫と飾って

しまって


私の知らない世界の挑発に

乗るほどそんなに子供じゃないの


同じだった歯車が静かに外れて

私が私じゃないみたいに回り出すよ

ねぇそんな単純でさ明快な答えすら

私に預けてくれなくなったのはなんで?


眠れない夜があって

記憶を辿る涙があって

そこに貴方がいれば

私何にだってなれるはずだったのにな


同じだった瞬間がきっと

重たかったのは

きっときっと私が

朝を見据えたから


あぁ そろそろ覚めてしまう

あぁ これから明けてしまう

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終夜 子律 @kor_itu-o

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