とつとつと、並べられる言葉に宿る諦念と後悔と色々。その全てに静かに耳を傾ける少年は、今日も散る花の最後の一瞬を見守り続ける……静かな時間の訪れを描いた短編です。
穏やかに始まる物語です。相談のお話なのかなと思いました。ところが、途中から⁇読み進めていくに従って⁇⁇結果的に、最後に、そうなの⁉︎となります。細かい解釈とか構造の解釈とかはこの作品に関しては必要ない、そう思います。心のままに読めばいいと思います。
スルスルと心に染み込む文章で、あっという間に読み終わります。しかし、その余韻はとても心地よいものでした。読む人によって解釈は変わりそうですが、私は本作品に『次への希望』を見出しました。心に留めておきたい作品です。
穏やかな会話で始まります。美しい一枚の絵のような掌編です。しかし途中で、?となり…あとはどうぞご自身でお確かめください。人は時にこんな想いを巡らせる。その「想い」の追体験をしてみるのは、良いことだと思うのです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(216文字)